名も無い時代の集落の
名も無い幼い少年の
誰も知らない おとぎばなし
«名もない時代、これが意外と重要です。 ある集落の、ある少年の、誰も知らない話。
産まれついた時から
忌み子 鬼の子として
その身に余る 罰を受けた
«生まれたその時から差別を受け、罰を受ける。なぜそうなったかなどは、後ほど。
悲しい事は 何も無いけど
夕焼け小焼け 手を引かれてさ
«ここは2つの解釈があります。
PVをみると、親子がいます。
夕焼けをみて、昔、母親と手をつないで歩いた記憶が蘇っています。
これはもしかして捨てられに行く時じゃないでしょうか。
知らない知らない 僕は何も知らない
叱られた後のやさしさも
雨上がりの手の温もりも
でも本当は本当は本当は本当に寒いんだ
«そのままでしょう。
親にしかられた後の優しさも、、雨上がり、つまり泣いた後の親の手の温もりも知らず、心はとても寒かった。
死なない死なない 僕は何で死なない?
夢のひとつも見れないくせに
誰も知らないおとぎばなしは
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
«男の子は死にません。間奏でわかります。
おとぎ話は、少年のことでしょう。
少年の存在意義はもうなかった。
ここで、間奏。
kemuキューブですね。
やはり前作と関連があるのだと思います。
このkemuキューブ…なんでしょう?
その人の強い願望をを叶えるものでしょうか?それとも、特殊能力をあたえる。またはリセットボタン。
人生リセットボタンの最後の部分、6兆という数字がでていることが気になりました。おそらく人生リセットボタンと関係が深いと思われます。
同じ主人公であるとも考えられますが……
吐き出すような暴力と
蔑んだ目の毎日に
君はいつしか そこに立ってた
«虐待などを受けていたのでしょう。
絶望の中、IA登場。
PVをみると、IAも男の子同様ボロボロで、足枷をつけています。
ここでIAの正体を解釈してみると、恐らく二人は双子であるか、もしくは何らかの事情がある他人の子。
または、kemuキューブによってつくられた、男の子が欲しいと願っていた、温もりである存在。
双子というのは、昔はとても縁起の悪いものとされていました。
双子が生まれた場合、どちらか片方、または両方を殺す、もしくは親など家族と一切会えないよう隔離します。(劇場版TRICKでみたことある人いるかもしれません)
男の子とIAは後者の方で、村のどこかに閉じこめられていたんだと思われます。
そして、後者の解釈だと、血のつながりで差別を受けるようなことになったんでしょう。
例えば、えたやひにんなどです。他にも、親が殺人者(つまり鬼)などで、その子供だから、差別。
どちらにしろ、集落の人間の偏見であり、二人はなにも悪くない。
いつしかそこに立っていたというのは、恐らくそういう子供を一カ所に集めて隔離されているのでしょう。
それか、奴隷として買われていたという解釈もできます。
kemuキューブ解釈は、男の子は、不死の存在。しかし、リセットボタンでやり直したとしたら時間も戻るのだと思いますが…
IAは、男の子の強い願いによって創り出されたのだと思います。PVではこの直後、kemuキューブが一瞬稼働したようなところが見えました。
話しかけちゃだめなのに
「君の名前が知りたいな」
ごめんね名前も 舌も無いんだ
«男の子はIAに話しかけられます。
命令で、そこの子供同士で話してはいけないようです。
しかし、男の子は名前はもちろんなく、行き過ぎた虐待のためか、舌までもなかった。
僕の居場所は 何処にも無いのに
「一緒に帰ろう」 手を引かれてさ
«ちょっとここから小説風にします。
IAが男の子の手を取り、二人で脱出しようとします。
男の子には、帰るところもないけれど。
知らない知らない 僕は何も知らない
君はもう子供じゃないことも
慣れない他人の手の温もりは
ただ本当に本当に本当に本当のことなんだ
«お互い、もう子供ではないんでしょう。
慣れない他人の手の温もりは、本当に自分が生きていることや、IAの存在が本当のことであることを教えてくれた。
やめないやめない 君は何でやめない?
見つかれば殺されちゃうくせに
雨上がりに忌み子がふたり
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
«逃げ出す二人。
どうして戻ることができないんだろう。
もし見つかったら殺されてしまうのに。
夕焼けの中、二人は手を取り合って走りつづけた。
と、また間奏ですが、kemuキューブオーバーヒート!
この直後、男の子の願いによってすごいことが起こります。
日が暮れて 夜が明けて
遊び疲れて 捕まって
こんな世界 僕と君以外
皆いなくなればいいのにな
皆いなくなればいいのにな
«開放感の為、油断していたのかなんなのか、逃げ出した翌日捕まってしまいます。
男の子は皆いなくなればいいと強く願いました。
知らない知らない 声が聞こえてさ
僕と君以外の全人類
抗う間もなく手を引かれてさ
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
«知らない声は、前作でも度々でるため、kemuキューブの稼働音でしょうか。
後々耳鳴りとなります。
そして。皆いなくなればいいと願った結果、kemuキューブは願いを叶え、この世から二人以外の全人類を消し去ります。
この願い、地球規模でリセットしたんではないでしょうか。
知らない知らない 僕は何も知らない
これからのことも君の名も
今は今はこれでいいんだと
ただ本当に本当に本当に本当に思うんだ
«この二人はアダムとイブです。
冒頭の名もない時代、誰も知らない物語というのは、人類が繁栄する前の話だからでしょう。実際は繁栄したのでしょうが、消えました。
PVをみると、男の子のところに、なにやら赤い物体が……!
リンゴです。
アダムイブ解釈はたぶん確定でしょう。
知らない知らない あの耳鳴りは
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
«声は耳鳴りに変わりました。
kemuキューブ消滅…?
それともまたほかの場所に飛んでいったりしたんでしょうか…
ありがとうございました!
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